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■あー
仕事が押せ押せで、ブログに手がつけられない管理人です。
執筆途中のを、早く書きあげたいのですがねぇ。
アルトとシェリルがマクロス7に行く話と、バサラの話。シェリルが猫の惑星を旅する話を、隙を見てはチマチマと書いてます。

■ようやく
May'n名義でのアルバム『メイン☆ストリート』、i-Tunesに突っ込みました。
『ライオン』のカバー、いいですね。
ひたすらリピートで、くじけそうになる心を勇気づけています。
生き残りたい、生き残りたい♪
風の噂によると、ゼクシィの非買品CDで、中林芽依名義でMay'nさんが例の「パパパパーン」をカバーしているとか。
ニコ動にアップしてくださっている人がいるとかとか。
も、萌えを補給しなくてはっ!


■萌えの方向性は違う気もするのですが、こんなのも


■今週末には絵ちゃ
金曜日には、なんとかデスマーチ状態から解放される見通しなので、まったり絵ちゃなんかをたしなんでみたいと思います。
28日22時(日本時間)、お待ちしてまーす。

2009.02.24 
■パスワード申請をして、まだ取得されてない方へ
メールが不達になりますので、再度正しいメールアドレスで申請してください。
お待ちしています。

■断片的なアイディアはホロホロ思いつくのですが
今、こねくり回しているのが泉鏡花『天守物語』で、天守夫人をアルトが演じ、姫川図書之助を息子の悟郎が演じるとかどーだろ、というネタ。親子の絡みなんか、面白いかも。
芸能界の大御所というか、ディーヴァとなったシェリルが、財団を設立して恵まれない環境にあるミュージシャンの卵を発掘して歩く話とか。最終選考まで残った候補者の所に、お忍びで変装して出かけるシェリルに、水戸黄門かよって突っ込むアルトとか。

■『ドレサージュ』にイラストを描いていただきました
gigi様のサイトへ、GO!
いいですねー。素敵な一瞬を切り取っていただいてます。
ドレサージュ』も続きを書いてみたいのですが、いかんせん筆者が野暮天なのでロクなネタが出てきませんわ(涙)。

英訳やら中国語訳やら
色々と新しい試みをしております。
ネイティブの方、ご意見などありましたら、お寄せ下さいね^^
って日本語で書いても通じないか(汗)。

■lisuchan様へ
コメントにお返事したためてますので、ご覧下さい。

2009.02.15 
ランカ・リーはシェリルの横顔に見惚れていた。
(綺麗)
一般教養・プロトカルチャー古典語の授業を聞き流しながら、隣の席を盗み見る。
シェリルは明らかに変わった。
(ギャラクシーから戻ってきてから、だよね)

バジュラ戦役が終結し、アイランド1はバジュラ女王の惑星に着水した。
マクロス・ギャラクシー船団は、フロンティア船団を犠牲にして人類社会の覇権を握ろうとした罪により裁かれ、新統合政府により接収・解体された。
国家並みの戦力を保持するギャラクシー船団を接収するために、フロンティア船団や他の植民惑星から艦隊が派遣された。
ギャラクシー市民であるシェリル・ノームと、新統合軍のパイロットとして早乙女アルトは、フロンティア船団からの派遣艦隊に参加していた。
彼らがフロンティアに戻ってきたのは、先週のことだ。

シェリルは綺麗になっていた。
ギャラクシー船団滞在中に、アルトと何かあったのだろうか。
たぶん、あったのだろう。
胸の奥の深い所で微かにザワつくものを感じながら、ランカシェリルの横顔から視線を逸らせないでいた。
前から美人だった。何しろ、銀河系音楽チャートのトップアイドルだ。
天性の素質に加えて、莫大な資本を投入して磨き上げられた美貌は、多くのファンを惹きつけていた。
ランカシェリル・ファンの一人だ。同じ世界で仕事をするようになっても、それは変わっていない。
でも、マスメディアに登場するイメージだけでは説明できないものが、シェリルの表情に付け加わっていた。
クラスメイトとの他愛ないおしゃべりで笑い転げるシェリルは、年相応の若い女性。
今、授業で『愛・おぼえていますか』の原曲に耳を傾けている様子は、熱心な学生。
ランカと同じ芸能プロダクションに所属する歌手としては、プロフェッショナルとして妥協を許さない厳しさもある。
その一方で、ランカは、ちょっととした空き時間、白い頬に指を触れさせて物思いに耽っているシェリルに、ハッとさせられる事が増えた。
窓から見える惑星の青空を見上げているシェリルの瞳は、空の青と瞳の碧が重なっている。ランカは、その色合いに思わず見つめてしまう事も多い。
ランカの視線に気づいたシェリルが、こちらを見て微笑むと、訳もなく赤面する。
(色っぽい…かな?)
ランカは心の中で自問した。
即座に“違う”と思う。
ステージの上では、セクシーと清楚の間を自在に行き来するシェリルだが、ランカが感じ取っている物を表現するには一面的すぎるような気がした。
(悩ましい…かな?)
シェリルの表情に陰りは無い。
悩ましいのは、ランカの心の方だ。
(内側から輝いている?)
ランカの持っているボキャブラリーの中から、一番ふさわしそうな表現が見つかった。
今のシェリルは、スポットライトを浴びて光っているのではなく、内面からにじみ出る輝きがある。
アルト君のせい、なの?)
「ふぅ…」
シェリルに聞こえないように、こっそり溜息をつくランカ。

翌日。
「どうかしたんですか、シェリルさん?」
美星学園の教室でランカが尋ねた。
「ランカちゃん……」
シェリルは、気落ちした様子でランカを見た。
しょげているシェリルにも、見惚れてしまうランカ。
「何かあったんですか?」
並んで椅子に座り、誰にはばかることなくシェリルの美貌を独り占めする。
「聞いてくれる?」
シェリルはランカの手をとって話し始めた。
「夕べ、アルトが愛用しているコップを落として割っちゃったの」
ランカの胸の奥がチクンとする。
何気ない話題が、アルトとの距離の近さを感じさせる。
ランカは頷いて、話の続きを促した。

「大丈夫か、シェリル!」
キッチンの物音にアルトが駆けつけてきた。
「ああ、割ったか……お前、指切ってないか?」
アルトはシェリルの手をとって見た。どこにも傷は見当たらない。ホッと安堵する。
「良かった」
シェリルは、アルトが自分の身を最初に心配してくれたのが嬉しかったが、罪悪感も抱えていた。
「あ……ご、ごめん。割れちゃったの、アルトが愛用しているコップ」
「え」
アルトは床に散らばっている破片を見た。灰色の釉薬をかけた、厚ぼったい陶器の欠片だ。コップと呼ぶよりは寿司屋の湯呑に近い。
「ああ、これか。仕方ない」
塵取りを持ち出してきて、大きな欠片をつまんで片づけ始めた。
「気に入ってたんでしょ? どこのメーカー? 探して買ってくるから」
シェリルも手伝う。
「プライマリー・スクールの頃に図工の課題で作ったんだ。だから売ってない」
「そうだったの…どうしよう」
「気にするな」
アルトは笑った。
「出来が悪かったし……もっと良いデザインの探すさ」

「でもね」
シェリルは続けてランカに話した。
「出来が悪いって言いながら長く使っているものだし、愛着があるんじゃないかと思うの」
「そうですよね」
ランカは頷いた。
「今朝見たら、欠片、紙に包んでキッチンの隅っこに置いてたわ。片付け魔のアルトが捨てないんだから、やっぱり、捨てにくい理由があるのよ」
ランカは眉を寄せた。
「うーん、そうなると……こういうのは、どうですか? シェリルさんが手作りのコップをプレゼントするとか」
「そうね、それしかないわよね。アルトが軍の仕事で三日ほど出てるから、それまでに」

放課後、ランカとシェリルは、松浦ナナセの案内で美術科棟の陶芸教室に向かった。
「先生に許可をいただいてきましたよ」
まだ右目の眼帯が取れないナナセがロクロの用意をしようとして、足元をふらつかせた。アイモ記念日の襲撃で負傷した傷と、長い間意識不明だったため、まだ後遺症が残っている。
すかさずシェリルが手を貸した。
「ありがとう、ナナセちゃん、座ってて。私に教えてくれたらいいから。それで、これなんだけど…」
シェリルは、いったん自宅のアパートに戻ってコップの欠片を取ってきていた。作業台の上で包み紙を開いて見せる。
「ああ、私もプライマリースクールの頃に作りましたよ。教材用の土だから、ここにもあります。釉薬も、やっぱり教材用ですね。学園で材料、全部揃います」
ナナセは大きな欠片を並べて、元の形を推測しようとした。
「ロクロで形を作って、それを手で捏ねて変形させたんですね。織部っぽい感じかな。あら?」
シェリルとランカはナナセの手元を覗き込んだ。
「落款(らっかん)が本格的ですね」
ナナセは糸底に当たる破片をひっくり返した。
そこには釉薬がかかっていなくて、素焼の肌に”有人(アルト)”の印が捺(お)してある。全体に子供らしい稚拙な造形の中で、隷書体風の落款が目立っていた。
「こういうのよく判らないんだけど、何か特別な理由があるの?」
シェリルの質問に、ナナセは繊細な指先で有人の文字をなぞった。
「判りません。もしかしたら、早乙女君、落款は他の誰かに作ってもらったのかも知れませんね」
シェリルは、その破片を手にとって目の前で観察した。
「やっぱり修理できないかしら、これ」
「でも、こんな粉々になったんじゃ、無理じゃないですか?」
ランカの言葉に、ナナセが断言した。
「いえ、修理できますよ。完全に元通りとは行かないですけど。1か月ぐらいかかっても良ければ、私が預かってもいいですか?」
「え、ホント? お願いしてもいいかしら…あ、でもナナセちゃんに無理がかからない?」
「大丈夫です。作業するのは私じゃなくて、専門家ですから」
ナナセの左目、菫色の瞳が微笑んだ。
その様子を見て、ランカはホッとした。
長い昏睡状態から目覚めたナナセは、怪我で右目を失明していて、かなり塞ぎ込んでいる。画家志望のナナセにとって、遠近感を失うのは、大きな痛手だ。
(やっぱりナナちゃんは、創作しているのが自然だよね)
コップの修理について話がまとまったところで、せっかく出したロクロを使ってみようと、ランカとシェリルは、ナナセの指導の下、粘土を捏ね始めた。

三日後。
休み時間に、ランカはシェリルと廊下ですれ違った。
「ランカちゃん、アルト、喜んでくれたわ。手作りのコップ」
そう言うシェリルの表情が眩しい。
ランカは目を細めて言った。
「良かった。あたしも、あの時作ったのお兄ちゃん達に上げたら、好評でしたよ」
「そう。素敵ね。ブレラ少佐は、最近、どうしているの?」
「相変わらず軍のお仕事で忙しいです。でも、最近、表情が出てきました」
「そう……自分の人生取り戻しているのね」
ブレラ・スターンの境遇と、シェリル自身の短い人生を重ね合わせているのだろう。
接点が少なかったとは言え、二人ともグレイス・オコナーの指揮下で手駒として扱われてきた。
「ええ。あたしも居るし、オズマお兄ちゃんも助けてくれます」
「家族ね……あ、急がなくちゃ。またね」
時計を見たシェリルは手を振りながら足早に教室を移動した。

1ヶ月後。
昼休み、美星学園構内の木陰で、ナナセと一緒にお弁当を広げていた。
ナナセの右目に光は戻っていなかったが、ルカ・アンジェローニが手配した最新の再生医療による治療が近く始まるらしい。
明るい話題に、二人の笑みがこぼれる。
「良かったね、ナナちゃん」
「すごくルカ君が、頑張ってくれて……でも、いいのかな。こんな風にしてもらって」
ナナセはルカの気持ちに気付いていないのだろうか。
ランカはナナセの顔を見つめながら言った。
「いいんだよ、ナナちゃん。最新式の治療のテストも兼ねているんでしょ? フロンティアのあちこちにナナちゃんみたいな人居るんだから、次は、その人たちの役にも立つんだし」
「でも……私より、もっと必要な人が」
「誰かがテストしないといけないんだし、あたしも、ナナちゃんと一緒にお仕事したいんだよ。早く元気を取り戻して」
「ランカさん…」
ナナセは感極まって、目に涙をためた。
「だから、ルカ君と良く相談してね」
「ええ!」
ナナセはランカの手をぎゅっと握った。
これで、ナナセがルカと向き合う時間が増えれば良い、とランカは思った。ささやかな応援だ。
そこで、ナナセの肩越しに、何かが見えた。
「ナナちゃん、あれ、見て」
言われてナナセも振り返った。
緑の中で舞う人がいる。
普通の制服姿なのに、そこには無い和服の袖が翻るのが見えたような気がする。
長い黒髪が、舞の動きからワンテンポずれて揺れる。
「アルト君……」
今まで見たことのない姿だった。
「久々に見ます…早乙女君。何か、心境が変わったみたいですね」
ナナセはアルトの舞を見たことがあるらしい。
日本舞踊について、全く知識の無いランカにも、舞が喜びを表現しているのは十分伝わった。
アルトは木漏れ日の下で、ひとしきり舞うと、残心の姿勢を維持してから終えた。
校舎へ戻ろうとして、ランカ達を見つけた。
「よ」
軽く手をあげて挨拶したアルトは、どこか照れているように見えた。
「アルト君、スゴイね。今の日本舞踊?」
「あ、ああ。まあ、そんなところだ……そうだ、湯呑、修理から戻ってきたよ。ナナセが、あれこれ手配してくれたんだって? ありがとう。まさか子供の時の作品が、金継ぎ(きんつぎ)して戻ってくるとは思わなかった」
「お役に立てて良かったです、早乙女君」
金継ぎとは、陶器などの割れた部分に金と接着剤を混ぜたものを充填して繋ぐ技法だった。ナナセが依頼した職人は、金と希少な漆を混ぜたものを使っている。天然の漆がしっかり陶片を繋ぐように丹念に手仕事を繰り返すので、時間が必要だった。
「シェリルも感心してた。継ぎ目が模様みたいで、芸術品みたいな仕上がりだって」
「大切なものだったんでしょう?」
ランカの言葉にアルトは頷いた。
「ああ、母さんが作ってくれた落款が捺してあるからな。落款印は失くしてしまってたし……」
「それで……良かった」
ナナセとランカは、アルトの母が幼い頃に亡くなっているのを知っている。
「アルト君、どっち使ってるの?」
「今はシェリルのお手製のヤツ使ってるよ。仕舞う時は、金継ぎで戻ってきたのと並べて置いてある」
アルトは、またな、と言うと校舎へ向けて歩いて行った。
その背中を見送って、ランカは心に誓った。
(あたしも、シェリルさんに負けないように、素敵な恋を見つけるぞーっ!)

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2009.02.15 
從戰禍中逐漸復興的本島。
現在做為行星FRONTIER的首都, 正加緊重建中。

起因只是一些微不足道的小事。
『不要隨便堆!』
用完晚餐,看了一眼排放在洗碗機裡的餐具,早乙女有人忍不住念了幾句。
『有什麼關係,反正還是洗得乾淨。』
負責善後的雪露•諾姆答道。
『這樣堆的話在洗的時候餐具會互相碰撞,磁器會缺角啦!』
『真多細節呢』
『是妳太隨便』
『隨你怎麼說』
雪露脫下圍裙,隨手丟在椅背上,離開了廚房。
『唉唉』
有人嘆了口氣,看來她心情不太好。他一邊收拾善後一邊煩惱待會該如何解決現況。
結果雪露一直到入睡都不跟他說話,在床的另一邊背對著有人。
『晚安』
有人關上了電燈。

隔天一早雪露•諾姆來到了美星學園上課。
(真是的…吻我一下或什麼的就原諒他了嘛。真笨拙)
今天早上她趁有人還沒起床前就來了學校。
(唔、我也有點太激動了)
最近歌唱方面的工作不止繁忙,無聊的小失誤也層出不窮,讓人煩躁。
今天第一堂課是一般課程的文學。
有人因為拿了別的課,現在不在教室。
『今天的習題是以愛為主題來創作詩詞』
講師微笑著說。
詩的型式可以是散文,壓韻或著是俳句。
跟以往不太一樣的是,今天學生們特別認真。
(我沒來學校的這段期間到底發生什麼事了?)
雪露因工作繁忙,已經一個禮拜沒來學校上課。
她向坐在隔壁有著中東系血統,輪廓深刻的女生小聲問道
『大家怎麼都那麼認真?』
正在用桌上的電腦搜尋適合用來當韻腳的單字的女生訝異的看了雪露一眼。不過發現對方是雪露後她馬上理解身為銀河系頂尖巨星的她就算不瞭解一般學生的生活也不奇怪。
『因為馬上要到情人節了啊』
這麼一提雪露馬上理解周圍氣氛的原因。
『原來如此』

情人節的習俗在人類社會裡被推廣普及,是情人之間交換禮物的節日。隨禮附上情詩或是卡片也是常見的習慣。
這次的詩作就是講師看準了這個需要而出的作業。想是有對象的學生們都會來參加這堂課吧。
再加上,日系的少女們對手製巧克力點先那麼堅持,搞不好連節日的原由都不是很清楚。

『情詩…』
雪露拿出愛用的原子筆。不知道為什麼 創作詩詞的時候用電腦總是沒那感覺。
她攤開筆記本,隨意的寫下腦裡浮現的文字。

折翼的妖精
唯一的懇願是
潔白的翅膀能展翅翱翔
你卻選擇了
擁抱這殘破的雙翼
多麼的哀傷
多麼的歡欣
被甘美的罪惡所環抱
貪婪的索求那溫暖



寫到這裡手就停了。
她想到什麼似的臉上氾了一層薄紅,打開新的一頁,寫下新的文字。

想要禮物的話,就遵循指示吧!
去看看人魚公主的頭頂。


雪露愉快的把瞬間的靈感一一寫下,
在這之後,才繼續著手課堂作業。
(下課後不去做點準備不行呢)
她興奮不已得想像著有人的反應

放學後。
有人早早就回了公寓
今天軍方的工作排休 飛行員科的EX-Gear 訓練也因跑道維修而取消
他拿出昨天晚上放在冰箱的麵團,準備好道具,打算來做雪露喜歡的草莓派吧
才剛整好派皮的形狀,放在桌上的手機就收到了簡訊:
用圍裙把手擦乾淨 有人拿起手機看訊息
『想要禮物的話…人魚公主?』
他嘆了口氣,瞭解雪露傳來的訊息是合好的表示。
『這下可要被耍的團團轉了』
他一邊苦笑一邊做好心理準備。

雪露從三百公尺高的地方俯看地面
一邊從高倍率望遠鏡偷偷觀察一邊唸著。
『真慢』
忽地,她的臉亮了起來
『終於開始行動了』
在放大的影像中,穿著牛仔褲和背心的有人正小跑步的趕過來。
『就是這樣 動作快喔』

只要一提到居住在本島的人魚公主,第一個想到的就是海岸岩壁旁的銅像。那是地球時代在哥本哈根的格林童畫的人魚公主複製像。
有人看了看周圍,踩著銅像的底座攀了上去。
『對不起囉 人魚公主』
他向銅像道了個歉,伸手在人魚公主的頭頂部摸索,不出所料的找到由膠帶貼著的紙條,他拿下紙條跳下銅像。
『這次又是什麼…』
打開對折了兩次的留言紙,裡面寫著雪露筆跡的留言

去尋找灰姑娘的玻璃鞋

『灰姑娘?公主系列嗎』
他這次想不出來謎底是什麼,拿出手機用”灰姑娘”搜尋。相關的資料實在太多了,他這次加上”玻璃鞋”再查了一次。
『是這個嗎…看起來像是那傢伙會喜歡的東西』
搜尋結果第一個就是名為水晶宮殿的玻璃工坊,有接收訂單製作玻璃鞋的服務。

落座在本島的中心街 開拓路的外圍上有一間裝潢的像古董店的舖子。
舊式的展示窗裡排列著精巧的玻璃工藝品。
『歡迎光臨』
有人一踏入店裡,一名氣質高雅的中年女性向他打招呼。
他瀏覽了一下店內,最顯眼的展示櫃裡擺放著玻璃鞋,可是卻沒有像人魚公主那時一樣的留言字條。
『請問…有沒有一名穿著美星學園制服的金髮女性來過這邊?』
有人向該女性問道
『有喔 說是想把這個轉交給早乙女有人先生。是您嗎?』
『我就是早乙女 謝謝妳』
有人道了謝,接過了一個嬌小細緻的玻璃瓶和收在裡面的字條。
他打開瓶子取出了字條
『她有說些什麼嗎?』
女性微笑回道
『有喔 買了那個小瓶子和玻璃鞋後,說到有人先生一定會過來,如果沒來的話, 她明天會來拿回字條…很漂亮的小姐呢 是女朋友嗎?』
『是的』
有人點了點頭。女性讚嘆了一聲,再度微笑。
『那麼請快點拿去給她吧 她一定心跳不已的在等你呢』
『她應該不是那麼溫順的個性吧』
有人看了眼字條。

輝夜姬在天上

有人走出玻璃工坊,抬頭看著殘留夕陽餘暉的天空
幾艘廣告用的飛行船在低空徘徊。
(雪露想的點子,一定是在能把握我的動作的地方吧)
他突然看到其中一艘飛行船的廣告上標示著”Sheryl is here! 。
『那傢伙…』

從望遠鏡中看到的有人突然仰望,雪露一瞬間還以為眼神對上了。
當然,那是錯覺,肉眼是絕對不可能看到這邊的表情。
『嘻嘻,比想像中的還早發現嘛』
她在窗邊的坐位上雙腿交疊繼續等著。
有人搭上了空中計程車向這裡接近。

無人駕駛的廣告船所設置的會客室有開放預約租賃,提供觀覽飛行的服務。
是知名觀光和約會景點。
有人從空中計程車轉乘上廣告船,進入了船體下方的會客室。
『太慢了啦!有人!』
才剛進去就被站在大開的窗戶面前的雪露大聲抱怨。
一瞬間有人被從窗戶照射進來的餘暉和眼前的雪露給眩暈了眼。
『妳是巌流島的宮本武藏嗎!』
對於有人的發言 雪露愣了一下
『那是什麼?』
『沒事,算了…是說那什麼禮物的到底是怎麼回事』
雪露豎起食指把他招到身邊。
有人站到她面前 接過她交給他的細長的小盒子。
『我可以打開看嗎?』
『當然』
盒子裡裝的是飛行員用的電子錶。有人馬上把錶戴上左手chronograph因為是適合軍用的款式,重量不輕。
盒中還附了一張卡片。

天之川
縱使遙望
幾光年
仍與你感受
同樣時光


裡面寫著像是短歌的詞句
可是當有人看到最後面的屬名時,忍不住笑了出來。

彗露

用漢字簽的名從”雪露”變成”彗露” 。
『怎麼了?』
雪露問到
『沒什麼,妳在練習寫漢字啊』
『是啊,不過也才剛開始啦』
有點不好意思的,雪露轉過身去。
窗外廣的街道正漸漸染上夜晚的顏色,
深藍淺橘交錯的天空下,街上的路燈一一點亮。
有人也從口袋裡拿出一個小盒子,放在掌上遞給雪露。
『啊,有人要給我的禮物?』
雪露接過盒子打開。
裡面放著一只嬌小的女用懷錶。不同的是連接著的不是金屬鍊,而是編織細緻的繩子,看上去是適合穿和服時用的。
『這繩子是有人親手做的?』
『嗯 看看裡面』
懷錶的背面上刻著揚羽蝶的家紋。是有人特別為了雪露選擇的家紋。
雪露背對著有人,靠上他的胸口。
『我們都挑錶,真是剛好呢…不過,真希望有付詩呢』
『唔…我可沒那麼害可以即興作詩』
『準你引用』
有人稍稍想了一下,在雪露耳邊低喃

朝起宿髮亂
雖此吾者不忍梳
何以如此者
此為愛君夜手枕
所觸之物令人憐

(註一)

『是什麼意思?』
『早上不想梳髮,因為那是昨夜心愛的人觸摸過的頭髮…』
『雖然很可愛,可是如過那樣的話一定打結喔,我們兩個的話…』
有人把臉埋進雪露髮裡。
『回去後有草莓派喔』
『真的嗎!?』
雪露的眼睛亮了起來。
『不過,我想再看一下這個景色』
『嗯』
夜幕拉下,天上濃密的銀河恆星交錯閃爍。
停留在地上的,人所創造的燈光也照耀著四周。


註一: 萬葉集 卷11-2578 引用: http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/mana.htm
訳詩: 浦木裕

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2009.02.13 
■人、それを逃避と呼ぶ
今、同時進行でお話三つ書き始めてみたり。
あ、もちろん仕事はまじめにしてますよ。
ただっ、忘れないようにアイディアを書き留めているぐらいでっ。
…誰に向って言い訳してるんだか(笑)。

■絵ちゃにお越しいただいてありがとうございます
2月8日、ネタに詰まったextramfのために、たくさんの示唆をありがとうございます。
他の話題は、和のエロスとか、グレイスさん逆襲、海外のファンと二次創作のお話でしたっ。
また、開催しますので、お気軽に遊びに来て下さいね。
k142様、でるま様、salala様、紗茶さま、ルツ様、藤乃さま、綾瀬さま、また遊んでやってください。
近いうちにお目にかかりましょう。

2009.02.11 
「増えたな」
アルトが呟くように言った。礼装ではないが、ダークスーツにネクタイを締めている。
「そうね」
シェリルも頷く。シックで落ち着いた色調のワンピースを着ていた。
アーリントン墓地には、緑の芝生の上に白い墓石が規則正しく並んでいた。
フロンティア船団のバジュラ遭遇以前に比べて、格段に数が増えている。
「どっち?」
花束を抱えたシェリルが小首をかしげた。
「こっちだ」
水桶を手にしたアルトが先に立って歩く。

美与の墓石は、他の物と同じ規格品だった。
白い表面に命日と名前が刻まれている。
墓碑銘は無い。
アルトが墓石の表面を桶に汲んだ水で洗い流し、シェリルが花を供えた。
アルトが線香を手向け、二人は合掌して頭を垂れる。
(母さん……俺にも大切な人ができたよ。今になって、少しずつ母さんと親父の絆が判って来たような気がする)
心の中で、美与の面影に語りかけるアルト。婚約の報告だ。
「ちゃんと報告したの?」
シェリルの質問に、アルトは合掌を解いた。
「ああ」
「何か、返事あった?」
「笑ってくれた……ような気がする」
「祝福して下さったのね」
「そう解釈しておこう」
次の場所へ移動する。
歩きながらシェリルが尋ねた。
「アルト、なぜ髪を伸ばしているの? 歌舞伎の人はかつらをかぶるから、髪を伸ばさない様にするって聞いたんだけど」
シェリルは手を伸ばしてアルトの流れる黒髪を指に絡めた。早乙女邸の離れに寝泊まりしていた頃に見た美与と幼いアルトの写真を思い出していた。
「ん?」
「ちっちゃい頃から伸ばしてたじゃない」
アルトは少し黙ってから、おもむろに口を開いた。
「母さんは、子供の頃から虚弱体質で、成人できないだろうって言われてたんだそうだ。それでも結婚して、俺を生んだんだが、俺も子供の頃は体が弱かったらしい」
「覚えていないぐらい、昔の事なのね」
「ああ。古い日本の風習で、男の子を女の子として育てると、丈夫に育つっていうのがあって、それを実践してたんだ。だから、髪も伸ばして、女の子の服を着せられて、アルトって、男女どっちにでも取れそうな名前にしたんだとさ。今でも伸ばしているのは…母さんの願いを忘れないためだ」
アルトが足を止めてシェリルを見た。
「お前は、何か語りかけたのか? その、母さんに」
「決まってるわ」
「何て?」
「アルトを生んで下さって、ありがとう」
「生んで……そうだな。俺も、お前の両親には感謝しきれないぐらいだ」
アルトが手を伸ばしてシェリルの手を握った。
「どうする? 親御さんの墓、作るか?」
思いがけない質問だったらしく、シェリルは考え込んだ。
「ん……考えてみるわ。今まで、そんなこと、全然頭の中に無かったから」
シェリルの両親の墓所は、新統合政府が接収したメインランドの艦内にある。
「ああ、そうすると良い」

ミハエル・ブランと彼の姉ジェシカ・ブランの墓は並んでいた。
クランクランが、そのように取り計らった。
「誰かがお参りしたのね」
ミシェルの墓碑の前に、小さな花束が手向けられていた。花弁は瑞々しく、今日になって置かれたのだろう。
「誰かな? クランならジェシカの方にも、お参りするだろうし」
アルトは、ミシェルとジェシカの墓の前に、それぞれ花束を置いた。
手を合わせると、シェリルも倣った。
(かっこつけの、おせっかい焼きめ。うーんと爺になってから、そっちに行くからな。それまでナンパでもしながら待ってろよ)
ミシェルが“万年二位のアルト姫”と言い返したような気がして、思わず苦笑した。
合掌を解いて、シェリルを見た。
「なんか言ってやったか?」
シェリルは微笑んだ。
「軽くて、おせっかいな男だったけど、決めるべき所では決めたから褒めてあげるわ」
「ふっ……そうか。そうだな。大切な人を守り切ったんだから」
アルトの脳裏に、芝居がかった仕草で頭を下げるミシェルが浮かんだ。
“お褒めの言葉、ありがとうございます、女王様”
きっとそんな風に応えただろう。
「次に行こうか」
アルトは、踵を返して次の場所に向かった。

「この人は誰なの?」
墓碑に刻まれた名前は、ヘンリー・ギリアム。
「ギリアム大尉は、俺に戦うことの何たるかを教えてくれたんだ」
花束を捧げてから、アルトは訥々(とつとつ)と語った。
シェリルが、フロンティアでファースト・ライブを催した日、アイランド1に侵入したバジュラから、ランカを守ろうとして凄惨な死を遂げたSMS隊員。
彼が遺したVF-25で、アルトは初めて戦いの空を飛んだ。
「そう……なの」
シェリルはしゃがみ込んで墓碑銘に触れた。
“家族と仲間と同胞の為に盾となる”
ジェフリー・ワイルダー艦長が記したエピタフだ。
「お前は直接知らないだろうが、シェリルと俺の縁を作ってくれた人でもあるんだ」
「どういうこと?」
「大尉の遺品の中に、お前のイヤリングが紛れ込んでた」
そう聞いてシェリルは目を見開いた。
「この人だったの…」
シェリルは立ち上がってアルトに寄り添った。
「何が良くて、何が悪いか、本当に判らないものね……」
ヘンリー・ギリアムの名前を記憶に刻み込むように見つめながら、シェリルはグレイス・オコナーの事を思い出した。
両親に手をかけたのは、グレイス・オコナーのスポンサー達だった。
シェリルをフェアリー作戦の手駒として養育していたのもグレイス。
でも、そのシェリルに審美眼を教えてくれたのもグレイスだった。今の自分のかなりの部分がグレイスからの影響を受けている。
「万事は、塞翁が馬。禍福はあざなえる縄のごとし……」
アルトの呟きに、シェリルがじっと見つめてきた。
「良い事と悪い事は交互に来るものだ、っていう意味だ」
「そうね、本当に。ね、ここにも誰かが花束を置いているわ。ミシェルのお墓に供えてあったのと、お花が同じ組み合わせよ」
「SMSの関係者か…」

最後に参ったのは、礼拝堂近くに聳えている慰霊碑だった。
新統合軍の紋章が刻み込まれたプレートには“惑星ガリア4遭難者慰霊の碑”と書いてある。
屏風のような形に折れ曲がった黒い石の壁には、第33海兵部隊の隊員や、軍属、シェリル・ノームのスタッフとして赴き、クーデターに巻き込まれた人々の名前も刻まれていた。
敵も、味方も、巻き込まれた者も、グレイスが起動した次元破壊爆弾で消滅した。
献花台に花束を捧げて、二人は合掌した。
アルトは、シェリル・ノームのスタッフ達の名前を上から順番に黙読する。
ドキュメンタリー『銀河の妖精、故郷のために銃をとる』を撮影していた頃に、アルトと顔馴染みになった者の名前も刻まれていた。
(この事件で銀河の妖精の羽がもがれたようなものだった)
シェリルを振り返ると、目頭にハンカチを当てていた。
アルトは黙って、その肩に手を回す。
「グレイスがね…」
シェリルが呟く。
「グレイスがね、みんな与えてくれたのよ……グレイスが全部奪っていった」
「そうだな」
アルトは、いつかルカが教えてくれた旧約聖書ヨブ記の一節を思い出した。
“主は与え、主は取られる。主の御名は誉むべきかな”

アーリントン墓地から出ようとして、最初に気づいたのはシェリルだった。
「アルト、あれ」
自分たちの前、墓地の門を出たところで車に乗り込んだのは、略礼装の軍服を身に着けたジェフリー・ワイルダー大佐だ。連れ添っているのは、ゆったりとしたドレス姿のモニカ・ラング。
「妊婦さん、よね」
シェリルの言葉にアルトは肯いた。
モニカの腹部が、それと判るぐらいに膨れていた。
「ミシェルや、ギリアム大尉の墓に参ってたのは、艦長だったんだ」
「どうして、今日なの?」
「忘れたのか? 今日はバジュラ戦役の終結記念日でもあるんだ」
「部下のお墓を全部お参りしたのかしら」
「多分、そうだ」
走り去る車に向かって敬礼を捧げるアルト。
「帰りましょ、私達の家へ」
敬礼をといたアルトの右腕にシェリルが腕を絡めた。
「帰ろう」
アルトは、一度墓地を振り返ってから足を踏み出した。
「今夜の晩飯、何が良い? 食べたい物、あるか?」
「そうね、シチューが食べたい気分」
「了解」
二人には帰る場所があり、日々は続いていく。
(またな)
アルトは遠い場所から見守ってくれる人々に心の中で手を振りながら、明日へと続く道を歩幅を合わせて歩いて行った。

2009.02.07 
■重力は無限の距離を超えて働く相互作用
タイトルに深い意味はありません(笑)。
ちょっと考え込んでしまう事がありまして、読者の方々のご意見が頂ければな、と思います。コメントなどで寄せてくださると嬉しいです。

まず、このURLをご覧ください。

テレビ放映のキャプチャだけじゃなくて、ものすごく見覚えのあるタッチの絵がアイコンに加工されてます。
このサイトのユーザーは賞賛の声を送るだけで、咎める人はいません。

二次創作、特にイラストの流通や複製については難しいことだらけです。
日本人の絵師の人にしてみれば、単なる余暇の活動で、金銭が欲しい訳ではありません。
ただ友人の称賛が欲しいのです。
私が小説を書くのも同じ動機です。

外国ファンの場合、一方的に画像を持ち出すだけで、感謝の言葉を伝えてくれるわけでもなければ、作者とファンが互いに触発し合って新しい作品ができるわけでもない。
一部の外国ファンは作者のサイトも紹介せずに、コレクションした画像を戦利品のように掲示板に貼っているだけ。
消費するだけで、絵師の側から見ると何も生まない。

インターネットのシステム上、複製は容易です。複製されたくなければ、会員制のサイトで限定公開するしかありません。
でも、それはファン同士の繋がりを分断してしまいます。

こちらは大陸中国でのお話ですが、このケースのように消費者だった者が、創作する側に回って初めて理解できる痛みなのでしょう。
何か、いい方法がないかなぁ(嘆息)。

最初っから複製OKの前提のイラストサイトでも作って、何らかの交流でも作れないでしょうか。
一言、感謝の気持ちを伝えるだけでも違うと思うのです。
一方的に消費されるのではなく、双方向に影響を与えあって、新しい作品ができるようになればいいのに。

■それはそれとして
2月8日22時から、毎度おなじみの絵ちゃを開きます。
絵描きさんも、そうでない人も、常連さんも一見さんもいらっしゃいませ~。

2009.02.04 
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