2ntブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- 
22話後半で、フロンティア船団から離脱するSMSマクロス・クォーターと、それを引き留めようとする新統合軍の戦い。
オズマは愛機VF-25Sを駆って、追撃機を迎え撃ちます。
一方でアルトはマクロス・クォーターを引き留めようと、新統合軍の新型機VF-171EXに乗り、オズマに一騎打ちを挑みます。
アルトが「それでも大人かよ!」と詰ると、返ってきたのは……

オズマ
「悪いが、俺は大人じゃなくて男なんだよ!!」


もー、このセリフ、大人のズルさ全開。
惚れ直したわ、オズマ兄貴。
“口撃”でアルトの動揺を誘います。

オズマ
「お前こそ、ただ、流されてるんじゃないのか?」


真面目で融通がきかなくて口下手なアルトは、言い返せません、歯が立ちません。
もー、動揺しまくり。

このセリフを聞いて、アルトがシェリルに最後まで寄り添う、という決心も“流された”結果なんじゃないかと、不安に思う向きもあるようです。
でも、オズマのセリフをよーく聞いて下さい。

オズマ
「お前こそ、ただ、流されてるんじゃないのか? 状況に! その時の感情に!!」


アルトがシェリルへ向けた感情は、決してその場限りのものではありません。
これまで21話かけて築き上げられ、丁寧に丁寧に描写されてきた永続的な感情です。
オズマの言葉を穿ってみれば……

「揺るぎない気持ちならば、それに流されるのは良し」

だと思います。

そして、まるで中世の名誉ある戦士のような、正面からの突撃。
互いに致命傷にはならなかったものの、機体に命中/被弾。
ことバルキリーの操縦に関しては、アルトを知り尽くしているはずのオズマ。
これだけ動揺させる“口撃”をしたにも関わらず、オズマ機に命中させたアルトの技量を評して、腕を上げた、と実感するのです。

あーもー、オズマみたいなズルい大人になりたーい(手遅れです)。


★アルト側から見ると★
メールで感想をやり取りしていて、この戦闘シーンをアルト側から見るとどうなるんだろう、というのを思いつきましたので、追記しておきます。

アルトは口下手なんですよ。
そもそも口が上手なら家を出る時に嵐蔵だって丸めこめて、喧嘩する必要も無い。
叫んでばっかりいるのだって、気持ちを上手く言葉で表現できないから。声の大きさで紛らわせている。
22話の戦闘では、パイロットとして尊敬しているオズマに突っ込まれて、言い返せない自分がもどかしいのです。
しかも、会話の流れは

オズマ「俺の大切な女たちを守るにはこれがベストのやり方なのさ!!!!」
アルト「それが大人の言うことなのかよ!!!」
オズマ「悪いが、俺は大人じゃなくて男なんだよ!!!!」


って来て、マクロス・クォーターがフォールドする間際に

オズマ「俺は俺の道を選ぶ。お前はどうだ?」

と振られて、アルトは自分の気持ちがシェリルに向いているのをハッキリ自覚するんですが、“女たちのため”と言い切ったオズマを非難した手前、自分もある意味同じだと判って、よけいに言い返せなくなるんです。良く見て下さい、ここで、シェリルのカットがインポーズされてます。
すみません、ここ妄想入ってます(笑)。
でも、そんなに外れてないと思います。

2008.09.06 


Secret

  1. 無料アクセス解析